
放射状の街並みに沿って
教会建築を専門とする設計事務所SINCE 1964
1964年の設立以来、全国の教会とともに会堂づくりを歩んできました。
その一つひとつを、教会の皆さまと共に考えます。
教会堂の建築は、設計者がイメージを持って一方的に進めるものではありません。 教会員一人ひとりの祈りを合わせ、設計者もその輪に加わって、共に形にしていくことに大きな意味があると、私たちは考えています。
もろもろの人をてらす眞の光ありて、世にきたれり。ヨハネによる福音書 1:9(文語訳)
礼拝堂に一歩足を踏み入れた時、光を通して神からのメッセージが伝わるように。
一つひとつの教会の礼拝と祈りから、光のかたちを考えてきました。
礼拝堂の方角を掴み、礼拝の時間に太陽がどこから射すかを調べ、開口部を考えます。そして必ず模型をつくり、光がどう入るかを確かめます。スケッチと模型は、教会の皆さまと話し合うための大切な道具でもあります。


平面には理性が宿り、
空間には感性と祈りが宿る。田淵諭『光と祈りの礼拝堂』より
光の子とならんために、光のある間に光を信ぜよ。ヨハネによる福音書 12:36(文語訳)
構想の最初のご相談から献堂の日まで、教会の歩みに伴走します。
まずはお話を伺います。設計者も教会の礼拝に出席し、その教会の礼拝や行事を体験するところから始めます。
どんな礼拝を守るのか、どんな祈り・伝道・学びをしていくのか。牧師・建築委員会の皆さまと語り合い、教会としての思いをまとめていきます。
教会のご要望と、敷地・法規・ご予算などの条件を整理し、建物の配置や規模、全体の構成をいくつかの案で検討します。建て替えか改修かも含め、資金計画などの事業の計画とあわせて、教会としての方針を一緒に定めます。
平面と空間の構成、聖壇家具の配置や会衆席、光の採り入れ方、主な材料や設備を、模型と図面で立体的にご説明しながら決めていきます。概算の工事費もお示しします。
工事に必要な詳細な図面と仕様をまとめ、建築確認申請の図書を作成します。工事費を確かめ、施工者を選ぶお手伝いもします。
設計者として教会の側に立ち、工事が設計図書のとおりに行われているかを現場で照合・確認し、教会へご報告します。施工者が行う現場の管理(工事管理)とは別の、建築士の業務です。
新しい礼拝堂での最初の礼拝を、皆さまと共に迎えます。
後に続く人々に負担をかけることのない教会堂、思いを引き継いでいくことのできる教会堂を。新築だけにこだわらず、ご予算と教会の状況に合った道を、構想の段階から一緒に探します。
基本計画の段階から概算の工事費をお示しし、ご予算に合わせて規模や仕様を一緒に調整します。
建て替えだけが答えではありません。今ある会堂を活かす改修や増改築もご提案します。
一度にすべてを建てず、時期を分けて整えていく方法もあります。小金井教会では、25年の時を隔てて2期に分けて会堂を整えました。
これまでの会堂のステンドグラスや梁など、教会の歴史を刻んだものを新しい会堂に受け継ぐこともできます。
聖壇の和紙を皆で貼るなど、教会員の皆さまが会堂づくりに参加できる工夫も一緒に考えます。
建てるときの費用だけでなく、修繕や光熱費など、後の世代の負担も見据えて材料や設備を選びます。
主御自身が建ててくださるのでなければ、家を建てる人の労苦はむなしい。詩編 127:1(新共同訳)
大岡山建築設計研究所は、約40年にわたり、キリスト教の建築を中心に設計に携わってきました。クリスチャンとしての信仰を原点に、一つひとつの教会が大切にしてきた祈りと歩みを受けとめ、皆さまと共に主の御言葉を聞きながら、この聖句を心に建築をつくることを大切にしています。
礼拝堂に差し込む光は、空間を照らすとともに、人の心に静かに語りかけます。小さな灯りがもたらす温もりや安心、静けさの中に感じる神の臨在。そのような光のあり方を見つめ、御言葉と賛美と祈りが心に深く届く礼拝空間を目指します。
教会建築は、皆さまの祈りと献げものによって育まれるものです。一人ひとりの声に耳を傾け、教会の歴史、その土地の風土、地域とのつながりを読み解きながら、設計を進めます。図面や模型やCGを通して対話と検討を重ね、使いやすさと祈りの場にふさわしい空間の豊かさを丁寧に整えていきます。
私たちは、礼拝の場を大切にしながら、地域の人々にも親しまれ、主の御言葉を形にできる教会のあり方を考えます。そこに願うのは、建物と共に、信仰が地域へと開かれていくことです。世代を超えて安心して集えるよう、建物の安全性や維持管理、建設費にも誠実に向き合い、長く受け継がれる建築を目指します。
教会の皆さまの祈りの輪に、建築の仕事を通して加わること。
それが、私たちの設計の原点です。
スケッチをしていると
建築が語り始めてくれるように感じる。
田淵諭が1980年から2001年にかけて世界各地の教会を訪ね、下書きも描き直しもせず、油性ペン一本で現地で描いたスケッチです。初期キリスト教の聖堂から現代の礼拝堂まで、36の聖なる空間をエッセイとともにご紹介します。

取締役会長|多摩美術大学名誉教授・1級建築士
教会建築は、その外観の形も、礼拝堂の空間や降り注ぐ光も、聖書や御言葉の意味を表すべきだと考えています。
1952年、東京都生まれ。1976年、多摩美術大学美術学部建築科卒業。日建設計を経て1985年に独立し、大岡山建築設計研究所を主宰。光をテーマに、全国で教会建築の設計を手掛ける。2026年に代表取締役を鈴木元彦に託し、現在は取締役会長。
1985年から2023年まで、多摩美術大学美術学部環境デザイン学科(旧建築科)の講師・助教授・教授を歴任。在任中は同学科長、学校法人多摩美術大学理事、同大学キャンパス設計室長を兼務。2009年から2014年まで相模原市都市計画審議会委員、2005年から2024年までNPO法人デザインアソシエーション理事。現在、多摩美術大学名誉教授、日本建築家協会登録建築家。
「主御自身が建ててくださるのでなければ、家を建てる人の労苦はむなしい。」(詩編127:1)をモットーに、設計にあたって大切にしているのは、主の御言葉とそこに集う人々の祈りに耳を傾けることです。季節や時刻とともに移ろう光が、御言葉を聞き、主に祈り賛美をささげる空間を豊かにする。そのような礼拝堂を目指しています。一つひとつの教会が歩んできた歴史と周囲の環境を読み解き、地域とのつながりを受け止め、それぞれの教会の信仰を形に刻み、次の世代へと受け継がれる教会建築を、共につくりたいと考えています。

代表取締役|美術家・芸術博士
全ての教会は、開かれた教会であるはずです。クリスチャントゥデイ(2024年8月14日)より
1981年、東京・新宿生まれ。多摩美術大学大学院博士課程修了、博士(芸術)。同大学院の田淵研究室で教会建築の歴史と建築デザインの研鑽を積み、大岡山建築設計研究所で教会建築の設計に携わる。建築の代表作に「大井バプテスト教会・あけぼの幼稚園」。2026年、代表取締役に就任。
美術家として、建築・写真・社会活動を一つの表現として横断する。説教や執筆で届ける「言葉」、建築による「空間」、子ども食堂という「場」を通して、子どもたちや地域の人々に、安心できる居場所と平安を届けている。国立新美術館「国展」にて最高賞(国画賞)をはじめ受賞多数。宗教法人東京信愛教会代表役員、NPO法人EGAO TOKYO(わかまつ子ども食堂)代表理事。著書に『東京の名教会さんぽ』(エクスナレッジ)など。月刊誌『信徒の友』で4年間連載。多摩美術大学非常勤講師。
五代目のクリスチャンとして、教会の中で育まれてきました。教会堂は礼拝と祈りの場であるとともに、人々が集い、交わりを育み、地域とつながる大切な場所であると受け止めています。全ての教会は、開かれた教会であるはず。それぞれの教会が歩んでこられた歴史と、これからへの願いに丁寧に耳を傾け、世代や立場を超えて誰もが安心して集える礼拝堂を目指しています。教会の皆さまと共に、次の時代の教会建築をかたちにしていきたいと考えています。
それぞれの分野の専門家と共に、教会堂の設計に取り組んでいます。
日本のキリストの教会は小さな存在だが、優れた教会堂の建築家を与えられてきた。その中でも、本書の著者田淵諭氏は、その代表的存在である。
教会堂の優れた設計者たちは、皆その独自の言葉を与えられている。畏友田淵氏は、まるで我々説教者と同じように、自らの建築をもって神のメッセージ、神の言葉に仕える。その言葉は、光と祈りを込めた言葉である。その40年に亘る業績を、我々はここに見ることができる幸いを与えられている。私は、氏が仲間と共に歩んで来た長年の労苦に感謝し、その業績を凝縮した宝石のような本書の出版を心から喜ぶ。
旭硝子デザイン賞(1997・九段教会)/JIA優秀建築選100(2017・直島キリスト教会)/BCS賞(2008・多摩美術大学図書館、伊東豊雄氏と共同)/CASA BRUTUS「日本の美しい教会100選」に九段教会・中渋谷教会・直島キリスト教会が選出
光にこだわった30の教会を、スケッチ・模型・図面・写真でたどる作品集。
教会堂建築の基礎知識から、計画の進め方までを実例で解説。
産学共同で設計した直島キリスト教会の作品集。
鈴木元彦の著書『東京の名教会さんぽ』『日本の最も美しい教会』(エクスナレッジ)、写真集『光と祈りの空間 ―ル・トロネ修道院―』ほか。
会堂のこと、まだ何も決まっていない段階でも構いません。まずはお電話かメールでお気軽にご相談ください。