広場に聖霊の鳩が舞い降りる

中渋谷教会

日本キリスト教団|東京都渋谷区|2020年竣工

中渋谷教会
STORY

設計のはじまり

渋谷の新しいランドマーク

近年都心最大の再開発事業、渋谷桜丘口再開発。ここはA、B、C3つのブロックからなり、A、Bは共に大きく高さ150mを超す建築が建設中で、2023年秋グランドオープンの予定である。Cブロックの建物は教会だけなので一足早く2020年に完成した。西側隣地には「(仮称)はぐくみ広場」ができ、教会を背景にした雰囲気の良い地区になりそうで、完成が待ち遠しい。ヨーロッパには、街の中心に教会と広場がある。朝市が立ったり、人々の憩いや賑わいの場になっている。

渋谷のこの地も教会がランドマークとなって、そのような雰囲気を醸し出す空間になってほしいと願っている。

CONCEPT

設計のことば

渋谷駅前国道246号線の南側、桜丘地区の坂上に新設される「はぐくみ広場(2023年秋完成予定)」の東端に中渋谷教会は位置している。また、この広場は再開発ビルのピロティーとも繋がることになる。

この広場は渋谷駅桜丘口再開発事業で計画される新しい憩いの場であり、災害時の避難場所でもある。

教会と広場が一体となるようにデザインすることで、静かな存在感と広場のランドマークにもなる教会の設計を考えた。

礼拝堂の平面は円弧状とし、礼拝で語られる聖書の御言葉や讃美歌や平和の祈りが、広場を通して街に「波紋のように」広がっていくイメージを建築で表現したいと考えた。

礼拝堂空間は光で溢れるように、屋根と天井を階段状に設け、段状壁面に開けられたスリット窓から光を採り込み、聖なる光と賛美歌の舞う礼拝堂とした。

教会は1階に集会室とキッチンを設け、災害時に広場が避難施設となることを考慮し、集会室と広場が、教会の屋外テラスと階段を介して緩やかに繋がるように計画した。

文章:田淵諭『光と祈りの礼拝堂』(教文館、2023)より

COMPETITION

設計競技(コンペ)の案

SKETCH & MODEL

設計が決まってからのスケッチと模型

計画概要

所在地
東京都渋谷区
教派
日本キリスト教団
敷地面積
427㎡
建築面積
316㎡
延床面積
821㎡
構造
RC造+鉄骨造
階数
地上4階
設計期間
2013年7月–2019年6月
施工期間
2019年7月–2020年5月

設計クレジット

建築基本設計/実施設計
大岡山建築設計研究所
担当
田淵諭/江川竜平
構造設計
小西泰孝建築構造設計
設備設計
テーテンス事務所
照明設計
内原智史デザイン事務所
音響設計
浪花千葉音響計画
PA設備
シンエキスプレス
家具設計
大岡山建築設計研究所
ステンドグラス
三浦啓子/JikuArtCreation
変更実施設計
戸田建設
建築施工
戸田建設
家具製作
セイアローズ