設計のはじまり
子どもたちと作った聖壇
以前設計した「ひばりが丘教会」で建築委員をされていた方が、千葉県の土気に引っ越し教会を転会された。その教会が礼拝堂を建てることになり、設計の依頼を受けた。これも神様が取り持つ縁と、喜んでお引き受けした。
この教会は、土地探しから参加させていただいた。工事中は、教会員や子どもたちとワークショップを行い、聖壇の壁を皆で仕上げた。その時の、子どもたちの楽しそうな顔を今でも思い出す。こんな作り方も良いものである。
皆で聖壇の和紙を貼る

子どもたちと作った聖壇
以前設計した「ひばりが丘教会」で建築委員をされていた方が、千葉県の土気に引っ越し教会を転会された。その教会が礼拝堂を建てることになり、設計の依頼を受けた。これも神様が取り持つ縁と、喜んでお引き受けした。
この教会は、土地探しから参加させていただいた。工事中は、教会員や子どもたちとワークショップを行い、聖壇の壁を皆で仕上げた。その時の、子どもたちの楽しそうな顔を今でも思い出す。こんな作り方も良いものである。
土気あすみが丘教会は、1984年西千葉教会の開拓伝道所として民家を借りて集会を始め、1987年旧会堂が献堂された。20年を経て老朽化した会堂を建て替えた。
礼拝堂は平面9m×9mの正方形・高さ6.5mの木造。空間の対角線上には集成材の大梁を架け、大屋根を構造的に支えると同時に天井に木の質感を与えている。
この礼拝堂空間は光をテーマとしている。壁のあちこちに穿たれた大小30の窓からの光は、礼拝堂空間に浮遊感を与え、正面聖壇上部のハイサイドライトの前には十字架を取り付け、外部からも十字架のシルエットが見えるように計画した。
世の光であり、主イエス御自身であり、御言葉でもある光は、礼拝堂空間を照らすと同時に、私たちの心に希望や安らぎをもたらす内面の光でもある。その光の中に、主の復活の喜びの十字架を浮かび上がらせた。
工事中、子どもから老人までの教会員が参加してのワークショップを開催し、聖壇正面の壁面に皆で手漉きの和紙を貼り、完成を迎えた。この種の建築には、皆が参加して作り上げる感覚も大事である。
文章:田淵諭『光と祈りの礼拝堂』(教文館、2023)より






