皆で聖壇の和紙を貼る

土気あすみが丘教会

日本キリスト教団|千葉県千葉市緑区|2009年竣工

土気あすみが丘教会
STORY

設計のはじまり

子どもたちと作った聖壇

以前設計した「ひばりが丘教会」で建築委員をされていた方が、千葉県の土気に引っ越し教会を転会された。その教会が礼拝堂を建てることになり、設計の依頼を受けた。これも神様が取り持つ縁と、喜んでお引き受けした。

この教会は、土地探しから参加させていただいた。工事中は、教会員や子どもたちとワークショップを行い、聖壇の壁を皆で仕上げた。その時の、子どもたちの楽しそうな顔を今でも思い出す。こんな作り方も良いものである。

CONCEPT

設計のことば

土気あすみが丘教会は、1984年西千葉教会の開拓伝道所として民家を借りて集会を始め、1987年旧会堂が献堂された。20年を経て老朽化した会堂を建て替えた。

礼拝堂は平面9m×9mの正方形・高さ6.5mの木造。空間の対角線上には集成材の大梁を架け、大屋根を構造的に支えると同時に天井に木の質感を与えている。

この礼拝堂空間は光をテーマとしている。壁のあちこちに穿たれた大小30の窓からの光は、礼拝堂空間に浮遊感を与え、正面聖壇上部のハイサイドライトの前には十字架を取り付け、外部からも十字架のシルエットが見えるように計画した。

世の光であり、主イエス御自身であり、御言葉でもある光は、礼拝堂空間を照らすと同時に、私たちの心に希望や安らぎをもたらす内面の光でもある。その光の中に、主の復活の喜びの十字架を浮かび上がらせた。

工事中、子どもから老人までの教会員が参加してのワークショップを開催し、聖壇正面の壁面に皆で手漉きの和紙を貼り、完成を迎えた。この種の建築には、皆が参加して作り上げる感覚も大事である。

文章:田淵諭『光と祈りの礼拝堂』(教文館、2023)より

計画概要

所在地
千葉県千葉市緑区
教派
日本キリスト教団
敷地面積
350㎡
建築面積
180㎡
延床面積
226㎡
構造
木造
階数
地上2階
設計期間
2008年3月–2009年3月
施工期間
2009年4月–2009年11月

設計クレジット

建築設計
大岡山建築設計研究所
担当
田淵諭/国府田文雄
構造設計
斎藤欽弥(団設計同人)
設備設計
小林好伸(鼎建築設備計画)
電気設備
中山明彦(アヴァンセ)
照明設計
大岡山建築設計研究所
音響設計
森本浪花音響計画
家具設計
大岡山建築設計研究所
建築施工
堀江建設/佐久間工務店
家具製作
アダル