縦長の礼拝堂から、横長の礼拝空間へ

佐倉教会

日本キリスト教団|千葉県佐倉市|2011年竣工

礼拝堂。主が手を広げたイメージを象った聖壇の曲面壁
礼拝堂。主が手を広げたイメージを象った聖壇の曲面壁撮影:鶴田直樹
STORY

設計のはじまり

持続可能な教会をめざして

以前の教会は1、2階が教会、3階が牧師館の普通のビルディングタイプであった。隣接地取得をきっかけに、隣接地の1階に礼拝堂を新築、元の建物は、耐震補強をした上で全面改築し、2つの建物を繋げるという大規模な増改築の末に竣工した。

これからは、建て替えばかりでなく、このように耐震補強をしたり、バリアフリー対応の増改築を積極的に行い、古い建築を工夫して大切に使い続ける教会が増えていくだろう。持続可能な教会堂が増えてくるのではないかと思っている。祈りを次世代に継ぐ新しい方法かもしれない。

CONCEPT

設計のことば

より礼拝に集中でき、今後の伝道活動の充実と発展に対応できる礼拝堂造り、シンプルで統一感のある教会造りを目標に、土地の有効利用を含めた増改築計画が進められた。

旧教会堂に隣接し駐車場として利用されていた土地に、地域に開かれ、将来の教会員増にも対応する集中式礼拝堂を新築した。

これまでのバシリカ式(長廊式)礼拝堂は西側に聖壇を置く集中式となり、共に礼拝を守る一体感が感じられる横長の礼拝空間となった。主が手を広げたイメージを象った聖壇の曲面壁によって、光と共に会衆席に御言葉が届き、主への賛美が礼拝堂に満たされるよう計画した。

今まで使用していた3階建ての旧教会堂1階にあった礼拝堂部分は親子室・事務室・受付・礼拝堂入り口・ロビー・トイレ等に改築し、同じく旧教会堂2階の集会室やキッチンの使い勝手を解消し、3階の牧師館も一部改修し、新しく一体の教会堂として建築した。

文章:田淵諭『光と祈りの礼拝堂』(教文館、2023)より

SKETCH & MODEL

スケッチと模型

計画概要

所在地
千葉県佐倉市
教派
日本キリスト教団
敷地面積
384㎡
建築面積
265㎡
延床面積
521㎡
構造
増築 鉄骨造/改築 RC造
階数
増築 1階/改築 地上3階
設計期間
2009年3月–2010年8月
施工期間
2010年9月–2011年3月

設計クレジット

建築設計
大岡山建築設計研究所
担当
田淵諭/国府田文雄
構造設計
北野建設
設備設計
北野建設
音響設計
森本浪花音響計画
聖壇家具設計
大岡山建築設計研究所
建築施工
北野建設
家具製作
セイアローズ